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艦これ小學堂 - 史実上のスリガオ海峡夜戦九:意外

最上山城が被害を受け始めた頃、敵軽巡USS Denverに攻撃された時雨の周りに、想定外のことが発生しました。


時間は25日04:07分で、第56駆逐中隊第一小隊(中央担当)で殿を務めたUSS Albert W. Grant時雨(もう一説は山城の副砲)と後方にある友軍の砲撃に撃たされました。ここの各命中数がそれぞれで、記載されたバージョンは多く、実際的な数字が曖昧でしたが、確認できたのはその中半分くらいが友軍USS Denverの攻撃ミスでした。


USS Denverが発射したのは徹甲弾で、砲弾はUSS Albert W. Grantの船体を貫通しました。爆発がありませんが、高圧蒸気配管が切断され、放送室や一号のボイラーも被弾し、計34名が戦死し、94名が重軽傷を負いました。


そのため、中央戦線を担当した小隊旗艦USS Newcombが救援できますよう、誤って友軍を撃った電文が届いた巡洋艦と戦艦は発砲停止の命令が下されました。(*この後USS Albert W. Grantは曳航によって戦場から後退できました。)


今回連合軍の発砲停止により、時雨最上が逃げられる決め所となって、04:12分にて連合軍は砲撃再開の命令が出しても、レーダーにはもうすでに西村艦隊の艦影がありませんでした。