艦隊これくしょん講堂

史実で艦これ

航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)④:強力甲板

強力甲板とは、戦艦が総和縦方向曲げ応力を受ける際に最も強く力を受ける甲板を指します。


一般の戦艦では、通常上甲板が強力甲板になっています。そして最初の航空母艦は格納庫甲板を強力甲板とし、格納庫と飛行甲板を上層建築とする設計がなされました。


加賀がその例です。戦艦が改装されたものです。赤線部分の強力甲板が本来の戦艦の上甲板です。そして格納庫、飛行甲板等の構造を上に重ね、最後に空母の艦島を載せています。


アーク・ロイヤルは飛行甲板を強力甲板にすることで飛行甲板の強度を確保しながら、艦載機格納庫などの施設も保護しました。(当然、爆弾防御性は装甲甲板には及ばず、甲板が破壊されると戦艦本体の構造の強度に影響します。)


この設計は後に各国の空母の模範になりました。