艦隊これくしょん講堂

史実で艦これ

航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑨:エレベーター

アーク・ロイヤルはエレベーターが3本あり、それぞれ艦島の前、左、後の3ヶ所に設けられました。


アーク・ロイヤルは閉鎖式の格納庫と艦首を採用したため、飛行甲板を強力甲板にしました。エレベーターのサイズを設計する際、船体がバランスをくずさず、構造上の強度を維持できるように、3本の昇降はしごを小型にしました。主翼をたたむことができない航空機は格納庫に入らないため、空軍機を運送する際は甲板の上に繋ぎました。


そして、設計当初、アーク・ロイヤルの下部格納庫を整備格納庫に、上部格納庫を待機格納庫にしようと考えて、エレベーターに革新的な二段設計を採用しました。


エレベーターの下段は上下格納庫の移動専用として利用し、上段は上部格納庫と甲板間の移動に利用しました。


しかしながら、この設計は飛行甲板から下部格納庫への直接移動を全く考慮していませんでした。 破損した艦載機を下に直送して修理をすることはストレートに思いつく方法です。


現在、艦載機を直接下部格納庫へ運搬する場合、以下が必須です。



(1). 艦載機を上段昇降はしごに載せる
(2). エレベーターが降下したら、まず艦載機を押して上部格納庫に入れる
(3). エレベーターが上昇したら、艦載機を再度押して下段エレベーターにもう一度入れる
(4). エレベーターが降下し、下部格納庫に到着する


下部格納庫から直接飛行甲板に載せる場合も同様の手順で進めます。戦闘中以外の場合であっても、大変煩わしい手順です。甲板と格納庫の人員のEQとIQが試されます。