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艦これ小學堂 - 史実上のスリガオ海峡夜戦八:砲撃開始、巡洋艦と戦艦

最後方にある巡洋艦と戦艦群は、西村艦隊が砲撃射程範囲に入ることを待っています。駆逐艦や巡洋艦より、この六隻の戦艦は連合軍で一番不安定な要素のその一です。


下図六隻の戦艦はスリガオ海峡まで支援してきた前に、ちょうどフィリピンへの艦砲射撃任務を実行しる途中のため、火薬庫の弾薬量は十分の一しか残ってませんでした。

そのため、戦艦群のレーダーはもうすでに西村艦隊の位置を探知したっても、両軍の距離は26,000ヤードまでに短縮しなければ行動しませんと司令Weylerはこう命令しました。


時間は最上山城時雨が方向を回転し、艦隊は南へと撤退する前数分間(*最上は03:55分、山城と時雨は04:00分から回転し始め)、巡洋艦(03:51)と戦艦群(03:53)は最大射撃速度で砲撃開始し、目標の大半は山城に集中しました。


この時戦艦との距離は22,600ヤードで、巡洋艦隊は約16,600ヤード、山城は砲火を浴びていたため航速が12ノットまで下げました。


もちろん、戦況は予想と違い、それ程上手くいくことがありません。六隻の戦艦搭載された主力射撃管制レーダーは二種類があって、USS West Virginia、USS TennesseeとUSS Californiaは新式の射撃レーダー FH Mark 8で、他の三隻は旧式の射撃レーダー FC Mark 3でした。

新旧レーダーの機能の差で、旧式レーダーを搭載した戦艦USS Maryland、USS MississippiとUSS Pennsylvaniaは有効射撃することが殆どできなくて、USS Maryland は友軍の弾着点で観測射撃がもういっぱいで、USS Mississippiは一回釣る瓶打ちした後射撃停止し、USS Pennsylvaniaは発砲することすらありません。


一方、USS TennesseeとUSS Californiaは砲火の連続射撃を保ちづつ、弾薬の節約も兼ねて、半分だけの砲塔で射撃をしました。そんな訳で、この六隻の戦艦は旗艦USS West Virginiaのみ火力全開でした。


今回の対戦の中、最上は04:01分の時に連合軍の位置へと4枚の魚雷を発射し、その後重巡洋艦USS Portlandの砲撃で艦橋が被弾して、艦長から始め、副長、航海長、通信長や水雷長等々の艦橋員が戦死し、舵取り装置が故障したから、応急操舵に変更し南下し続けました。また、集中攻撃されていた山城は04:05分の時に完全停止して、その6分後、USS Newcombからの魚雷2枚で被雷し、04:19分にて沈没しました。