艦隊これくしょん講堂

史実で艦これ

三式弾 ② : 三式弾と零式通常弾

零式通常弾の弾幕は周囲に破片を飛散させるが、三式弾の場合は弾頭から円錐のように放出する。一応比例を調整してあるので、正確ではないが、イメージとして参考して頂く。三式弾は指向性のある爆発で、零式通常弾では放射状の爆発。

三式弾 ① : 由来と構造


日本海軍は日中戦争時に対空防衛を強化するため、従来にある零式通常弾の対空防衛をより固めようと新たな砲弾を開発したのが三式弾である。


そして、日本海軍の軽巡洋艦や駆逐艦は設計において魚雷の運用に重視する傾向があり、対潜および対空の防衛機能は英米に比べると戦力不足。加えて戦艦の改造は困難なため、不備を補うためである。


特殊加工が施された三式弾は遅動信管を起動された後、砲弾に内蔵された千個にも及ぶ弾子が炸裂と同時に飛散し、拡散角20度の円錐状弾幕である。


日本海軍は大戦後期にいろんなライフリングがあり、例えば203mm以上の主砲には三式弾を配置。各種ライフリングの大きさから弾幕範囲や内蔵された弾子の量がそれぞれなので、ここでは省略させていただきたい。

航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑬:ポンポン砲

アーク・ロイヤルには8連装の対空ポンポン砲 2-pdr MarkVIIIが6基配置されました。4基は中央艦島のすぐ横に、別の2基は艦島向かいの左舷側に位置します。


ポンポン砲という呼称は発砲時の音に由来し、イギリスでは大変よく知られた対空武装です。 14発のベルトリンクで給弾し、連射速度は1分当たり115発に達します。


モデルが多様で、歴史が古いながらも、旧式の設計により性能が制限されました。連射速度に優れ、射界が広いものの、弾道特性が悪くて射撃精度が低いため、照準がなかなか合わず、せいぜい高連射速度により形成される弾幕で威嚇できるのみでした。