航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑬:ポンポン砲
アーク・ロイヤルには8連装の対空ポンポン砲 2-pdr MarkVIIIが6基配置されました。4基は中央艦島のすぐ横に、別の2基は艦島向かいの左舷側に位置します。 ポンポン砲という呼称は発砲時の音に由来し、イギリスでは大変よく知られた対空武装です。 14発のベルトリンクで給弾し、連射速度は1分当た... 続きをみる
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航空母艦のブログ記事
航空母艦(ムラゴンブログ全体)航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑬:ポンポン砲
アーク・ロイヤルには8連装の対空ポンポン砲 2-pdr MarkVIIIが6基配置されました。4基は中央艦島のすぐ横に、別の2基は艦島向かいの左舷側に位置します。 ポンポン砲という呼称は発砲時の音に由来し、イギリスでは大変よく知られた対空武装です。 14発のベルトリンクで給弾し、連射速度は1分当た... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑫:4.5インチ砲
アーク・ロイヤルには4.5インチ対空砲QF Mark I 8基が配置されました。当初は主力対空砲として設計され、後期も駆逐艦の主砲弾としておおいに活用されました。 MarkIとMarkIIIは共に連装砲であり、二モデルはさほど差異がありません。MarkIIは陸軍用モデルです。アーク・ロイヤルに設置... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑪:制動装置
アーク・ロイヤルの制動システムは油圧制動器に連接する8本のアレスティング・ワイヤーと最後尾の衝突防止網で構成されます。 アーク・ロイヤルは初めてこれらの装置を同時に搭載したイギリスの空母です。アレスティング・ワイヤーの番号は艦尾側の1号から8号までです。最後の2本は耐力上限が低めで、最後の1本の防... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑩:カタパルト
航空母艦アーク・ロイヤルは艦首左右にそれぞれ油圧カタパルトが1基配置されています。 配置された油圧カタパルトは優れた設計がなされ、「サラトガ」のカタパルトの性能をはるかに上まわっています。「フェアリーソードフィッシュ」と「ブラックバーンロック」を主力とするアーク・ロイヤルには十分なものでした。 エ... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑨:エレベーター
アーク・ロイヤルはエレベーターが3本あり、それぞれ艦島の前、左、後の3ヶ所に設けられました。 アーク・ロイヤルは閉鎖式の格納庫と艦首を採用したため、飛行甲板を強力甲板にしました。エレベーターのサイズを設計する際、船体がバランスをくずさず、構造上の強度を維持できるように、3本の昇降はしごを小型にしま... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑧:格納庫
アーク・ロイヤルは上下二段の格納庫があり、下部格納庫は上部格納庫より小型になっています。 アーク・ロイヤルは後の数隻の戦艦と比べても格納庫が最大です。次級のイラストリアスは装甲甲板を追加したため、戦艦の重心が高くなりました。安定性を維持するためにばっさりと除去しました。 各艦格納庫(單位 ft):... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑦:艦首と艦尾
設計当時、イギリスはできる限り飛行甲板を拡大したいと考えました。 そこで艦尾の部分は甲板を艦体外まで延長して、飛行甲板と水線長の比を世界最小の1.16にしました。 艦首は下方に延長して、戦艦進行の際の甲板上の気流に対する影響を軽減しました。
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑥:艦島
上層に設けた甲板上の気流への影響を考慮し、前艦HMSイーグル(1918)で試験を行った結果、艦島を完全に除去することが艦載機にとって最も理想的であると判断しました。 しかし、この設計では空母の操作と航行が非常に困難になるため、妥協して「イーグル」の艦島をさらにまとめて小型にしました。さらに、できる... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)⑤:装甲分布
アーク・ロイヤルの装甲配置は、経費の関係で、水中の魚雷の防御、防水バルクヘッドを少なくするなど、一部犠牲が発生しました。(予備用ディーゼル発電機がなかったことがその後アーク・ロイヤルが沈没した原因の一つでした)さらに、構造面において重量を軽減するために艦体の65%もの部分に溶接が使用されました。 ... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)④:強力甲板
強力甲板とは、戦艦が総和縦方向曲げ応力を受ける際に最も強く力を受ける甲板を指します。 一般の戦艦では、通常上甲板が強力甲板になっています。そして最初の航空母艦は格納庫甲板を強力甲板とし、格納庫と飛行甲板を上層建築とする設計がなされました。 加賀がその例です。戦艦が改装されたものです。赤線部分の強力... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)③:閉鎖式
大西洋は海上気象が劣悪であるため、アーク・ロイヤルの設計時に以下のポイントも追加されました。 (1). 閉鎖式格納庫 (2). 閉鎖式艦首 (3). 高乾舷 閉鎖式の格納庫と艦首を採用したことにより、アーク・ロイヤルは耐風、耐波性に優れ、悪環境によく適応しました。しかし、閉鎖式格納庫の欠点は開放式... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)②:アスペクト比
同時期のアメリカの「ヨークタウン級航空母艦」と日本の「飛龍型」と比較すると、アーク・ロイヤルは大西洋の悪天候に着目してアスペクト比が小さい設計が施されています。 アスペクト比が大きい場合、船体が細長いため、直行する時に受ける造波抵抗が小さく、船首もさほど波をかぶりません。 そして、アスペクト比が小... 続きをみる
航空母艦アーク・ロイヤル(HMS Ark Royal)①:あらすじ
航空母艦アーク・ロイヤルは、イギリスで新規建造された非改造の航空母艦です。当時、イギリスはまさに世界恐慌の影響が波及していたため、ワシントン海軍軍縮条約により空母建造上限27,000tが定められたものの、軍事費の支出が抑えられ、1934年に基準排水量が少なめの約22,000tの空母建造案が承認され... 続きをみる